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終活離婚とは?熟年離婚との違いについて解説

終活の一環として実は離婚を視野に入れている人も少なくありません。

「終活離婚」を考える理由として、残りの人生を想像したときに「今の配偶者と一緒にいたくない」や「一人でいたい」など、現状の結婚生活に満足していないといった理由があるのではないでしょうか。

終活離婚を考えはじめた方に向けて、「終活離婚とは?」といった基本的な内容から、メリット・デメリット、相続に関する内容をまとめております。終活のお役にたてれば幸いです。

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[ご注意]
記事は、公開日(2022年10月20日)時点における法令等に基づいています。
公開日以降の法令の改正等により、記事の内容が現状にそぐわなくなっている場合がございます。
法的手続等を行う際は、弁護士に最新の法令等について確認することをおすすめします。

終活離婚とは?

「終活」という言葉は、よく耳にしますが、改めて振り返ってみましょう。

終活とは、人生の最期を迎えるために身辺整理をすることです。いわゆる生前整理ですが、このように聞くと業務的で儚い気持ちを抱かれるかもしれません。

しかしながら、「人生の最後を考えることは、悔いのないように今を生きる」ことのきっかけになります。身の回りの整理をしながら、これまでの人生を振り返り、残りの人生をより豊かにしていくのです。

人生80年どころか、90年、100年と当たり前の時代です。企業も定年退職の年齢を上げるほか、再雇用の年齢もあげる風潮です。それでも仕事を終えてからの人生があと20~30年続くとなるとさまざまなことを考えて準備をすることはごく自然な流れといえます。

そして「終活離婚」とは、終活の一環として、「離婚」を選択することです。「長年連れ添った夫婦がなぜ今更?」と周りの方は思うかもしれません。

しかし長年連れ添った夫婦だからこそ、さまざまな人生の背景があります。今後を見据えてもしも離婚を選択肢に入れることを考えているのであれば、十分に検討と準備をしていきましょう。

終活離婚と熟年離婚の違いとは?

終活離婚と熟年離婚は似ている部分もありますが、目的などを含め意味が少し異なります

前述した通り、「終活離婚」とは、終活のうちの一環として離婚を選択することです。 一方、「熟年離婚」とは長年連れ添った中高年層の夫婦の離婚のこと指します。つまり、離婚を考えている熟年層夫婦が、終活のことを踏まえているわけではありません。

ちなみに熟年離婚は、「55歳くらいよりも上の世代で、20~25年以上の婚姻期間があった夫婦の離婚」といったイメージでしょうか。「50歳で結婚生活20年弱だから熟年離婚ではない」というわけではありません。熟年離婚に明確な定義はないのです。

そして終活を行う年齢層はやはり中高年層以上の方が多いため、「終活離婚」イコール「熟年離婚」というイメージを持たれるのでしょう。

「熟年離婚」についてはこちらの記事もご覧ください。

終活離婚のメリット・デメリット

終活離婚をした場合、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。それぞれ自身に置き換えて想像してみましょう。

終活離婚のメリット

一人で自由な人生を得られる

誰に何をいわれるでもなく、好きな旅行や趣味の世界に没頭することができます。また、性格の不一致や金銭面の問題、不倫やDVなど問題を抱えていた方にとっては大きなメリットです。

配偶者の親族関係と縁が切れる

姑との不仲や介護などさまざまな問題があることでしょう。離婚すればそういった親族との関係も断つことができるため、問題から解放されます。

新しいパートナーと出会えるかも

世の中に異性は配偶者だけではありません。やはり趣味や旅行だけなく、新たな出会いがあれば人生をより楽しく過ごせるのではないでしょうか。そうお考えの熟年世代は少なくないはずです。

終活離婚のデメリット

孤独を感じる

夫婦関係や親族との関係が煩わしく離婚したものの、いざ一人になってみると孤独を感じてしまうことがあります。これまでの生活とは一転するのが離婚です。仕事をしていればまだしも、一人の時間が増えてしまい、解放感よりも寂しさや虚しさを感じてしまうかもしれません。

財産分与に関するトラブル

終活離婚で考えないといけない大きな課題は相続についてです。相続の詳細については後ほど詳しく説明していきます。熟年世代ともなると共有財産が高額となり、財産分与でトラブルになる可能性も高くなります。離婚後の生活に影響する問題のため、さけては通れません。

生活が困窮し子供への負担も

いくら終活離婚で準備をしてきたといっても、何が起こるかわかりません。不意の病気や経済的に問題を抱えてしまった場合、頼るのは子供しかおらず、負担をかけてしまうことになります。万が一の備えが重要です。

終活離婚した場合の財産相続

上記で死後離婚の説明でも触れましたが、終活離婚と死後離婚の大きな違いは財産の相続といえます。

まず終活の一環で離婚した場合、離婚後に元配偶者が死去したとしても財産を相続することはできません。そのため、離婚の際に財産分与について協議する必要があります。 一方、死後離婚の場合は、配偶者が亡くなるまで連れ添っており婚姻関係がなくなったわけではないので、遺産相続は可能なのです。

このコラムをお読みの方の中には、「一刻も早く離婚したい」お考えの方もいらっしゃるでしょう。ですが、相続という大きな心配をクリアにしておく必要があります。知識がないと損をしてしまう可能性がありますので、下記を参考にしてください。

年金を分割する手続きをする

婚姻期間中に納めていた年金保険料を配偶者と分割できます。しかしながら、手続きには離婚後2年という期限があります。自動では分割されないため、注意が必要です。まず両者がともに年金を納めていた場合、年金額の少ない側が多い側に分割を請求できます。請求された側の合意が必要のため、トラブルに発展し長い裁判沙汰になることもあるようです。また第3号被保険者(専業主婦や主夫)の場合は、相手の合意なく請求が可能です。

財産分与について取り決めをする

長年連れ添った夫婦だからこそ、二人で築いた共有財産もきっと多いことでしょう。年金と同じく財産分与もトラブルになりかねません。財産分与の対象となるものは、主に下記です。

財産分与の対象となるものは、主に下記です。

1、購入した不動産や土地
2、預貯金や保険払戻金
3、証券など

また財産分与の対象とならないものもあります。婚姻前から片方が所有していたものや夫婦の協力とは関係のない財産です。

1、独身時代の預貯金
2、親族から相続した財産など

「終活離婚」についてはこちらの記事もご覧ください。

まとめ

以上、終活離婚についての基本的な内容やメリット・デメリット、財産相続に至るまでご紹介してまいりました。 終活離婚といっても夫婦さまざまな形や思いがあります。
終活の一環で離婚を考えている場合、突発的な行動をとる方は少ないでしょう。これからの人生を想像し、十分に検討と準備をすすめていく必要があります。このコラムが終活のお役にたてれば幸いです。

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