配偶者のモラハラに耐えられず別居、夫は離婚を望んでいない。
[ご注意]
記事は、公開日(2023年1月10日)時点における法令等に基づいています。
公開日以降の法令の改正等により、記事の内容が現状にそぐわなくなっている場合がございます。
法的手続等を行う際は、弁護士に最新の法令等について確認することをおすすめします。
ご相談内容
配偶者から複数回のモラハラ行為を受け、耐え切れず別居するに至った。
モラハラ行為は、子の前でも繰り返されていた。
しかし、夫は離婚することは望まない様子である。
解決内容
離婚調停、婚姻費用調停から受任し、対応。婚姻費用は調停成立。離婚調停は不成立。
離婚訴訟では、これまでのモラハラ行為について、時系列表(●年●月ごろ●があった)を作成し、それの裏付け資料をできる限り添付した。これまであった事柄についての資料は、依頼人がスマホでつけていたメモや、LINE履歴、写真等を添付した。
尋問では、相手方との間で遮へい措置をして対応した。
最終準備書面にて、尋問で述べた事柄含め詳述した。関西人的に言うと「そういうとこやで」という内容も記載した。
離婚訴訟自体は請求が認められた。
財産分与で一部当方としては悩ましい部分があったが、控訴は双方なく確定した。
弁護士からのコメント
夫が離婚を切り出し、突然自宅も退去し、さらには海外渡航が決まるなど、夫側の一方的な都合に左右された事案でした。財産分与に加え、離婚に伴う慰謝料についても協議を進める予定でしたが、これ以上相手方の都合に振り回されずに解決したいという依頼者の気持ちを考慮し、最低限取得できる分は取得する方針とし、海外渡航直前に解決しました。