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弁護士が教える「不貞」問題の基本

「不貞」(ふてい)とは、配偶者がいる人が、自分の意思にもとづいて、配偶者以外の人と性的関係を結ぶことをいいます。
こちらの記事は日暮里中央法律会計事務所 三上貴規弁護士が執筆し、「不貞」問題の基本をわかりやすく解説しています。

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[ご注意]
記事は、公開日(2023年2月2日)時点における法令等に基づいています。
公開日以降の法令の改正等により、記事の内容が現状にそぐわなくなっている場合がございます。
法的手続等を行う際は、弁護士に最新の法令等について確認することをおすすめします。

不貞とは

「不貞」(ふてい)とは、配偶者がいる人が、自分の意思にもとづいて、配偶者以外の人と性的関係を結ぶことをいいます。

性的関係を強要された場合でも不貞となるか

不貞といえるためには、自分の意思にもとづいて性的関係を結ぶ必要があります。
性的関係を強要されたような場合には、不貞にはなりません
なお、相手に性的関係を強要した場合、強制性交等罪などの犯罪が成立する可能性があります。

1回だけの関係でも不貞となるか

不貞になるかどうかに回数は関係ありません。
1回だけの関係であっても不貞になりえます。

不貞は離婚原因となる

離婚は夫婦の合意によってすることができますが、合意できない場合には離婚訴訟を提起することになります。
訴訟で離婚が認められるためには、「離婚原因」が必要となります。
不貞は「離婚原因」の一つです。
民法770条1項1号では次のように定められています。

(裁判上の離婚)

第七百七十条

1 夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。

一 配偶者に不貞な行為があったとき。

離婚の合意ができなかった場合でも、相手の不貞によって婚姻関係が破たんしたと認められれば、訴訟によって離婚できる可能性があるのです。

不貞は慰謝料の対象となる

「慰謝料」とは、精神的苦痛を賠償するために支払われるお金のことです。
不貞は夫婦の共同生活の平和を破壊するような行為であり、不貞によって精神的苦痛を受けた場合、慰謝料を請求することができます。

不貞の証拠となるもの

不貞行為の証拠として、次のようなものがあげられます。

●写真・動画
●録音
●メール・LINE
●探偵による調査結果

写真・動画

たとえば、性行為を自撮りした動画や裸で抱き合っている写真などは不貞の証拠となりえます。
また、そのような直接的な写真・動画でなくても、ラブホテルに出入りする様子を撮影した写真・動画も不貞の証拠となる可能性があります。

録音

たとえば、不貞を認める発言の録音は不貞の証拠となる可能性があります。
配偶者に不貞を問いただす際には、証拠を残すために録音をしておくことが考えられます。
ただし、相手が不貞を認めるよう誘導したり、無理やり不貞を認めさせたりすると、証拠としての価値がなくなってしまう可能性があるため注意が必要です。

メール・LINEのやり取り

たとえば、肉体関係があったことを示すメール・LINEのやり取りは不貞の証拠となりえます。
ただし、メール・LINEを確認するために、相手のスマートフォンのロックを解除するなどの行為は避けた方がよいでしょう。
そのような行為は、相手のプライバシーを侵害する行為であり、場合によっては犯罪となる可能性もあるからです。
証拠を集めようとするあまり、違法行為をしてしまわないように注意が必要です。

探偵による調査結果

不貞行為の証拠を獲得するために探偵に調査を依頼することも考えられます。
ただし、探偵への依頼には費用がかかりますし、調査が成功しない場合もありますので、依頼するかどうかは慎重に検討する必要があります。

まとめ

この記事では、「不貞」の基本的な事項について解説しました。

この記事で解説した事項はあくまで基本的なものにすぎませんので、不貞問題でお悩みの方は弁護士に相談することをおすすめします。
具体的な状況に応じてアドバイスをしてもらえるでしょう。
法律事務所の中には、初回相談を無料としているところもあります。
費用に不安がある方は無料相談に対応している法律事務所を探してみるとよいでしょう。

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